オリジナルで家紋を作っていて、それをジャンル別に紹介しています。
今回は、食べ物のデザインをまとめました。
目次
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色紋・お好み焼
新たに作り始めた「色紋」です。
色付き家紋でまずやりたかったのが、「お好み焼」の、特にあのマヨネーズを使って縞模様を描く所でした。
少しでも、見た目を美味しくさせたい思いが、マヨに詰まっていて素晴らしいと思います。
卵かけご飯
卵かけご飯やチーズフォンデュがそうですが、食べ物は基本「静」のものなので、「動」の瞬間を捉えると良いデザインになる、と考えています。
卵かけご飯の上から下への流れは、綺麗に決まっているかなと思います。
炒めチャーハン
チャーハンを炒める躍動感を、うまく円状に収められました。
「炒めチャーハン」がきっかけで、お店のロゴデザインのお仕事を手がけたこともあります。
良縁に恵まれました。
見本パスタ
前述の炒めチャーハンも見本パスタも、食べ物テーマの際に参考にするのが『食品サンプル』です。
食べられないのに視覚だけで美味しそうを表現できる。
本物の食べ物よりも視覚的に「美味い」を捉えている食品サンプルは、デザインでとても参考になります。
浅草・かっぱ橋道具街について
かっぱ橋道具街は食品サンプルのお店が多数存在する唯一無二のエリアとして、よく足を運びます。
大正時代から長い歴史のある飲食業の問屋街です。
浅草寺から西へ歩くと行けるのですが、ガラッと雰囲気が変わって、面白い場所です。

食べ物デザインの参考文献

「食品サンプル百貨店」
食品サンプルの本はそんなに多くないです。
その中でも特に写真が豊富なこの一冊はとても参考になりました。
あとWeb上で参考にするのは、画像に特化したSNSのピンタレストです。
「食品サンプル」と検索すると、イイ感じに出てきます。
魚・ふぐさし
お中元のチラシのフグ刺しを見ていて、何でいつもこの盛り方なんだろう?と気になり、作りました。
肉・タコさんウインナー
真ん中から放射状に広がるデザインは、美しいデザインの一つの基本だと思います。
タコさんウインナーはシンプルにそれを体現できたと思います。
寿司など
のり巻きの黒部分を黒で表現しています。
これは人によってはわかりにくい、そう見えない、ようですのであまり使わない技法ですが、「これ位ならギリそう見える」というさじ加減で使っています。
ご飯もの・オムライス
オムライス自体よりも、かかっているケチャップのたれ具合に神経を使いました。
焼きそばパンなど
家紋は植物の紋が多く、そのためかモチーフを「5」の倍数で並べるケースが多いです。
焼きそばパンは「5」のデザインの中でもうまくできた気がします。
以下は「5」の家紋たちです。
麺類・うどん
うどんは三つ寄せ笠の家紋を参考にしています。
納豆の家紋
納豆でそんな必要もないのに4個の家紋を作りました。
左上のものは、伝統的な家紋の「抱き稲紋」の、下から上の流れがあるデザインを使いました。
おでん
コンニャクで三つ鱗の家紋を表現するという、シンプルにくだらないことが出来たなと思います。
カニスプーン
「カニスプーン」は長門三ツ星の家紋がモチーフです。
別の項でも紹介していますが、以下はそれをモチーフに作った家紋です。
「かにあし」の、外側に渦を巻くデザインは、有名な武将の黒田氏が使う藤紋、「散ら藤巴」を参考にしています。
まとめ
総数51個の、食べ物の家紋でした。
美味しそうに表現する技術を磨きつつ、また新たなモチーフ探しを続けていきたいと思います。