家紋の新シーズンの作品たちを紹介していきます。
年号おじさんと仲間たち
「できた年号をかかげる」が、この平成・令和で定番化されてしまいました。
ですが、冷静になってみて下さい。
おじさんが、額を掲げているだけです。
しかし何とも言えぬ味わいも、確かにあります。
この様式美は、デザインと言っていいと思います。
「天気の人」のあの棒はどうしても気になります。
デフォルメがいきすぎてる感があります。
「黒部ダム」の放水感もなんだか爽快です。
だいたいこういった、言葉で言い尽くせない妙な「感」をもとに作るとうまくいく気がします。
子どもつめこんで、狙撃
「子どもつめこむヤツ」は散歩中にヤツを見て、作りました。
特に非難する気はないのです。題名に悪意はありますが。
「スナイパー」はメタ家紋と言うべきか、一つ上の目線で見たデザインになっていて、好きです。
こういうのを量産したいというのが目標ですが、たいてい「フッ」と思いついたもので、方法にはできないことが多いです。
言えた身分じゃないですがここで一つ、アイデアを出すときにしていることを書いておこうと思います。
それは、とにかく「モノをよく見ること」です。
これは、真面目な先生が言うフワっとした話じゃなくて、モノがいっぱいある場所に行き、眺めてくるということです。
駅ビルや大きな電気店等、そういう所に行って、何でもいいので、売り物を見て回ります。
この時大事なのは、ついでに何かを買おうとか、そういった用事を一切持たないことです。
脳を「見る」ことだけに集中させないと、成果は薄いです。
そうやって見ると、普段見てないものが「見えて」きて、何かを思い付くことがあります。
アイデアの出し方は人それぞれですが、とりあえず僕はそんな事をしています。
テーマ1:子とげっ歯類
令和2年の干支が「子」だったので、ネズミと、その仲間をまとめて作りました。
げっ歯類までいくとリスもカピバラも…と広くなって、ネズミ感がちょっとぼやけたかなと思います。
『「巻き毛モルモット」というのは知りませんでしたが、可愛くて好きです。』
というコメントを頂いたのは素直に嬉しかったです。
デザインによって、そういう気持ちに持っていけたことは、デザイナー冥利に尽きます。
まとめ
今回はここまで、36紋でした。
今シーズンで気を付けたのは、より「現代」というテーマを重視して作ることです。
バラバラに自由なものを発表するのもいいですが、そうすることで全体にまとまりを出したいと思い、やってみました。
でも、今のところ少しカタさがある気がします。
テーマにこだわるだけでなく、デザイン心や、遊び心もうまく持たせないと、と思います。
結局、バランスなのだと思います。
反省で終わりましたが、後篇はまた来週に。