2022年のイラストカレンダーの、秋の3ヶ月分を紹介していきます。
コンセプト
毎日何かしらある「~の日」にちなんだキャラクターを、ひと月ずつ5体並べています。
知らなくてもいいマニアックな記念日と、ゆるいキャラクターのコラボカレンダー(?)です。
他の月
10月
10月はこの5人です。
「ずかんおかん」とかネーミングの音感の良さからキャラクターを作ることが多いです。
言葉はあまり上手くありませんが、言葉の音感には強く関心を持っています。
昔漫画を書いていて、その練習が生きている気がします。
少し話はそれますが、ガンダムの富野由悠季先生は、恐ろしくネーミングセンスが高いと思います。
「A.E.U.G」と書いて、なぜ「エゥーゴ」と読ませるのか、ファンタジックな世界の中に何故「オーラちから」なんて言葉を出すのか(普通そこは「オーラパワー」ではないのか?)。
驚かされる単語がたくさん出てきます。 天才的です。
おそらく、東南アジアやインドとヨーロッパの言葉を掛け合わせたものが多く、かなり学んでないと出てこないものだと思います。
やはり個人的に、ネーミングに対する感度は高い気がします。
10月の解説
記念日の由来をまとめています。
11月
11月キャラです。
「さよならアイス先輩」は、この60体の中で唯一過去作から出してきたものです。
全キャラ書き下ろし、を目指していましたが、このキャラだけは気に入っていたので、どうしても入れておきたいと思いました。
フジテレビの「さよなら、小津先生」というドラマのタイトルが妙に印象深くて、それを元にしました。
11月の解説
語呂合わせではなく、クセの強い由来が多いですね。
12月
12月キャラの面々です。
ノールックパスを決めるクールなカエル、バスケロは絵的に気に入っています。
12月の解説
電話系はなんだか記念日がたくさんありました。
そんなに電話に対する感動が大きかったのか、電話会社の力が強いのか、わかりません。
カレンダー・制作してみての感想
イラストでカレンダーを作る上で、コンセプトを整えて作ってみた今回のカレンダーですが、自己評価は複雑です。
良い点
- 狙った通りちょっと変な、でも面白いカレンダーにはなった
- 見開きで2ヶ月分、10体キャラがいて見応えがあるものになった
悪い点
- 「~の日」に季節性がうすい(由来が日付との語呂合わせであることが多いため)
- 見開き B 4のサイズと、このイラストが合っているか微妙
ということが挙がります。やや反省が多いです。
展示で出してご意見を頂きながら、本当に「壁掛け」の「B 4」のカレンダーで良かったのか、とは強く思いました。
もっとコンパクトな方が使いやすかったかもしれないし「カレンダー<コンセプト」の考え方になっていたかもなと思います。
使い勝手の良さをもっと考えるべきでした。
イラストレーターではありますが、その上で良い「モノ」づくりの人にならねばと改めて思いました。
良かった点
その一方で webショップBoothの、カレンダー特集で紹介してもらいました。
イラスト集としての一定のクオリティは、出せたのかなとは思います。
まとめ
2022年カレンダーと、作ってみての反省でした。
カレンダーの初制作を初回から成功させたかったのですが、まずまず、といったところだと思います。
実はもう2023年カレンダーは製作していて、11月のデザフェスなどでお披露目する予定です。
自分としては今回の反省はクリアしているんじゃないかと思っていますが、見ていただいた方々の反応を見るまでは分かりません。
2023年のカレンダーも、こうご期待ください。