オリジナルで家紋を作っていて、それをジャンル別に紹介しています。
今回はアザラシやマナティーなどの「海獣」です。
海獣
海に住む哺乳類たちです。
泳ぎに特化した動物は余計な水の抵抗を受けないために、丸くツルッとした形が多いです。
この丸さが家紋の形に当てはめやすいです。
デザインとの相性も良いし、可愛い。そんな訳で多く作りました。
ゴマフアザラシ密
いつもわらわら集まっているイメージと青海波紋を合わせました。
(形が面白いので、他にもいくつか青海波紋をもとにデザインを作っています。上のほう↓ )
ベルーガも好きでよくモチーフにします。
白く、巨大で、賢い。
その美しさを特別なものに感じます。
水族館に行くとかじりついて見てしまいます。
行動展示
スィーッと泳ぐ、旭山動物園のあの一幕を使いました。
横棒だけで構成される引両紋があるので、縦一本でも美しくなるだろうと考え、作りました。
寝るアザラシたち
水中で立って寝たり、陸上で無防備に寝たり、海獣のユルさの根幹は 寝ることだと思います。それが魅力でもあります。
アシカショーは雁金紋を使っています。
もとになったカリガネという鳥は、東北以北で見られる寒い地方の鳥です。
しかし、江戸時代は現代の気候より寒かったようで、この鳥も全国で見られたそうです。
つまり昔はポピュラーだったので、デザインとして使われていたのだと思います。
大胆なデフォルメがすごいですね。
西洋にはない、日本の浮世絵~マンガあたりのデフォルメ文化がここでも光っていると思います。
イッカクなど
寝セイウチの、隣にしだれかかって寝る姿は実際のセイウチの生態も表現していて、かつ絵柄同士が組まれている「組み紋」にもなっていて、なかなか良いかなと思っています。
まとめ
海獣の家紋でした。
冒頭で「丸さが家紋の形にあてはめやすい」と言いましたが、それ故に量産できてしまう所があります。
しかし大事なのは質なので、いかに良い特徴をつかんで、印象に残る紋を作れるか、をこれからも考えていきたいです。
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