文字や漢字にまつわるイラストを多く手掛けているので、紹介していきます。
聖徳太子の言葉
『和をもって…
尊しとなす』
聖徳太子が作った憲法の第1条の言葉です。
まず仲良くすることが第一だよ、という意味です。
憲法の最初にそう宣言するセンスの高さに感心して作りました。
漢字はその歴史と奥深さが詰まっていて、いろんなカタチの中でも、個人的に特に関心が高いです。
昔からそうだったようで、母の話では、漢字を習う前から見ていくつか書けていたらしいです。
書き順は滅茶苦茶だったそうですが。
「田」のようにカタチそのものが字になったものもあれば、音が同じだからその字をあてたものがあります。
何でコレは形から取って、アレは音から取ったんだろうと、考えると謎の多いもので面白いなと思います。
難しい漢字も分解してみると面白くて、「麒麟」という字も「其」が「キ」という音で読めるので、どっちも音から来た漢字だと理解すれば、後は鹿をくっつけるだけで覚えやすいと思いました。
漢字の覚え方を教えることで有名になった芸人さんがいましたが、考え方は似たようなものかもしれないです。
話はそれましたが、こうして好きな文字を「イラスト化」することで漢字のカタチの楽しさを表現したいと思っています。
とめ、はらいなどの太さの強弱も意味のあるものだと思い、なるべく先端までしっかり絵にするようにしています。
「尊」は特に、中身は可愛いのに全体のカタチは渋く、威厳があって面白いかと思います。
おめでたい漢字 -慶-
『慶』
以前紹介しましたが、お仕事の依頼を受けて制作したものです。
注文があったわけではないですが、「動物キャラマシマシ」にして可愛さが増すように作りました。
文字イラストで使うフォントは決まっていて「白舟極太楷書」をもとに作っています。
漢字・ひらがなともにボリュームがしっかりしていて、見やすい割にとめ・はらいが綺麗で和風っぽい渋さが出ますし、最良です。
ただそのまま使わず、形を少し整えるのがポイントです。
はらいが長すぎてくっついていたり、本来ある線を(筆のくせを大事にしているからでしょうか)はしょっていたりするので、細かい線を引いたり足したりして、よりはっきりその字だと分かるようにしています。
その点で、上のイラストの「尊」は、少し前の作品なのでフォントのまま使っています。
なので少し分かりにくいかなと思います。
真ん中の「酉」っぽい形をはっきりさせるべきだったと、今は思います。
おまけ・ひらがな三部作
『三部作』
3連のものにしようとしたもので、くだらないのが良いなと考えとでてきたのがこのイラストです。
最初の二つだけ発表した時に、展示で見ていただいた方が3文字目を当てようとしましたが、あまりにくだらなかったためか、当てた人はいませんでした。
真面目な反省としては、同じやり方で描いているので3部作にする必要性がそんなにないかなあと思いました。
その他・関連記事
その他、文字イラストは過去にいくつか紹介しています。
まとめ
文字イラストたちでした。
少し似通ってきているので、次に文字で作る際には、何かもう一つ工夫を加えたものにしたいです。
今のところは正直、何も浮かばないので、グラフィックデザインの本を読んだりちょっと勉強して、考えます。
文字の面白さが活きるようなイラストを、これからも生み出していきたいです。