新作家紋集・前篇

オリジナル家紋の2020年の新作のタイトル画像

現代をテーマに「家紋を自分で作ってみた」の、最新シリーズです。

前回の反省と指針

前回の家紋は、より現代に焦点を当てて作るよう、努めました。

年号おじさんのオリジナル家紋
前回作、年号おじさん

結果、ちらほら良作はできたものの、そこに集中しすぎて、デザイン性が薄いものも見受けられました。

そこで今回は「デザイン性の回復」を個人的なテーマにしました。
本当に個人的で申し訳ないですか、デザインがなくてはただの一コマ漫画ですし、デザインと「面白い」の融合を目指しているので、今一度良いバランスに戻す、という意識で始めました。

という訳で、作ったものを紹介していきます。

フリスビー犬からミニトマトまで

フリスビー犬や箱猫のオリジナル家紋

「フリスビー犬」はキャッチするポーズをどれだけ美しく表現できるか、がポイントでしたが、なんとかギリギリ綺麗にはまったと思います。
背中のくぼみをちょうど中心あたりに来させてバランスを良く見せたり、細かい調整が功を奏したかと思います。

マッシュルームのオリジナル家紋

「読み込み中…」は現代的なデザインを、伝統的な九曜紋に当てはめました。

九曜紋
九曜紋

中間色であるグレーは今まで意図的に使いませんでしたが、「読み込み中」で初使用しました。
表現として必要ならば使おうかと思いますし、スマートさが増した気がして、良いのではないかと思います。

鉛筆削りやマットレス

鉛筆削りのオリジナル家紋

鉛筆削りは外側の底面の線が六角形をなぞっていて、ちゃんとデザイン出来ているなと思います。

前回の作を見ていて、「(面白いけれど)デザイン心はどこへ行ったのか」と少し凹んでいたので、こういった作品を作れて気持ちが上向きになりました。

面白さは少なめかも知れませんが、鉛筆削りのカタチの可愛さとデザイン性を両立出来て、ちょっと気に入っています。

ネックピローやマットレスのオリジナル家紋

今回は日用品の紋が多めで、その中に潜む形の面白さにフォーカスしたものが多いです。

「アルコール除菌」のボトルはなぜあんなにノズルが長いのか、疑問はそのまま置いといて、デザインをまず作りました。


「コロナ」と作品作りをどれくらい関連付けたらいいかは、ずっと悩んでいます。

アマビエの紋など、作れば可愛くできそうですが、ポジティブでない事柄ですし、どうなのかなあと思います。

落ち着いて何年かして、「フェイスシールド」紋を作って、「あの時は大変だったね」といった気持ちになる位が理想かな、と思ったりします。悩み続けています。

股を割り、朝礼台に立つ

股割りのオリジナル家紋

ここら辺は視点がマニアックだった気がします。

お相撲さんは意外と体が柔らかく、股割りというストレッチをすること。
靴下はあまりリスペクトされてないのか、必ずこういう畳んだ売られ方をすること。

しかし時にこうした個人的な感覚のものも、あって良いのではないかと考え始めていて、ここはそこまで反省していないです。

スマホリングのオリジナル家紋

「朝礼台」など下二つは学校のモノです。学校にしかないものというのが、思えば結構あったなぁと気づいたので、また今度そういった作品でまとめてみたいです。

まとめ

以上前半36紋でした。
どれも「デザインとしてどうか」を注意深く考えて作っている気がします。

後半は今回メインテーマに据えた「家電」紋を中心に、紹介していきます。